「先延ばし魔」の心理と脳の中で起きていることのTEDトークが面白い
5月も終わりに近づき、まだ5月病が抜けないという人も多いでしょう。そんな人には「先延ばし」この言葉は誰でもギクッとするはず。
やらなきゃいけないこと、締切があってもついYouTubeを観てしまう、スマホでゲームをしてしまう、そういう経験がない人はいないはず。かくいう私もまさに「先延ばし魔」です。事務仕事が嫌いでとにかく先延ばしにしがちなんですよね…
そんな先延ばし魔にとって、このTEDトークは共感する部分が多いでしょう。
先延ばし魔の頭の中で起きていることと心理
このトークでは”procrastinator(先延ばしする人)”がなぜ先延ばしにしてしまうのか、あとで悲惨な結果になってしまうと分かっているのにやれないのか、についてのトークです。
特にこのグラフは共感しかない…
・最初の1年計画
・先延ばしにしているとこうなり…
・どんどんやる期間が短くなり…
・最終的にはこうなる…涙
最初はなだらかに階段のようにステップアップしていき終わらせる計画が、どんどん短くなって最終的にはやらなかったツケが一気に襲ってきます。いやー耳が痛い…
先延ばしにしてしまう心理は「すぐにご褒美がほしいサル」のせい
さて、なんでこんなことになっちゃうんでしょうか。TEDトークによると、人間の脳の中はこうなっているようです。
Instanta Gratification Monkeyが「すぐにご褒美がほしいサル」です。右側にいるのがRational Decision-Maker「理性的な意思決定者」です。この状況であれば、理性的な意思決定者が舵を握っているのでやるべきことに集中できそうですが。。。
やらなきゃいけないと分かっていてもやれない状況を表すとこんな感じです。すぐにご褒美がほしいサルが舵を握ってしまい、あれよあれよと時間が過ぎてYouTubeスパイラルにはまってしまうわけですね。
すぐにご褒美がほしいサルは、「楽しいこと」と「楽なこと」にしか興味がありません。めちゃくちゃ怠惰に聞こえますね…でもこういう自分いる…
つまり、こおおサルが邪魔することで、やらなきゃいけないとが先延ばしになり、結果として「先延ばし魔」が生まれるわけですね。このおサルをなんとかしないと、人は一生先延ばし魔から抜け出せないような気がしますね。。。
「すぐにご褒美がほしいサル」が唯一怖がる「パニックモンスター」
そんなおサルでも、唯一恐れるのがこいつです。パニックモンスターは、自分に悲劇的な結果が訪れると分かると目覚めます。つまり、締切がギリギリで「これをやらなかったら仕事がなくなる!」とか「めちゃくちゃに怒られる!」という危機(パニック)があるという条件下で出現します。
パニックモンスターが登場すると、脳の中がパニックになります。
すると、 すぐにご褒美がほしいサルは逃げ出し、やっと理性が舵取りを始めます。
このパニックモンスターによってやっとやるべきことに取り掛かるんですね。これが最初の計画通り、コツコツと取り組めない理由です。これはすごく納得で、いわゆる締切間近の緊張感の正体がこのパニックモンスターだったんですね。
先延ばしを防ぐコツは「締切」を作ること
さて、この先延ばしを防ぐためにはパニックモンスターを出現させればいいのですが、先延ばしをしないための必要条件が「締切」とのことです。長期的なプロジェクトだと締切がまだまだ先なのでギリギリになってからしかパニックモンスターが出現しないのですが、長期的な締切だけでなく中期・短期でも締切を作ることでパニックモンスターを出現させ、先延ばしをしてしまうおサルを撃退することができます。
TED内でも言っていますが、「先延ばし魔でない人なんていない」ということです。みんな何かしらサボるし、理由をつけてやらないし、先延ばしにしてしまうんですね。これはもう人間の性分なので仕方ない。なので、自分の中でできるだけおサルに舵取りをさせず、パニックモンスターをうまく出現させる工夫として「締切」を作るようにすることが大事とのことです。
例えば、
- 半年後の目標であれば、1ヶ月ごとに締切を作る
- 3ヶ月後の目標であれば1週間ごとに締切を作る
- 1ヶ月後の目標であれば、3日ごとに締切を作る
という具合ですね。これは仕事でも勉強でも、先延ばしにしないためのシンプルかつ効果的なテクニックなのでしょう。みんな先延ばし魔である、だからこそ工夫をして対策していきたいところですね。
私をふくめ全ての先延ばし魔が、おサルさんに舵取りされないことを祈ってます!
※おまけ
習慣化については、こちらの本もおすすめですのでぜひ。