Play Forward

ネット系サービスの事業開発をお仕事にしているアラサーのブログ。仕事・ビジネス・テクノロジー系の記事が中心です。

教師は自分の子供の入学式に出てもいいけど、仕事に迷惑をかけない方法も考えるべき

ある教員が自分の子供の入学式を職場の入学式よりも優先させたことで、かなり物議をかもしています。

高校教諭が入学式を欠席 「息子の入学式に出席のため」という理由は許されるか

高校教師が勤務先の入学式を欠席して、自分の子どもの入学式に出席していたことが判明し、問題となっている。埼玉県西部の県立高校に勤める50代の女性教諭が4月8日、自身が担任を務める1年生の入学式を欠席。長男が通う別の高校の入学式に出席していた。県内の県立高校では、ほかに男女3人の担任教諭が子どもの入学式に出席するため休暇届を提出し、勤務先の入学式を欠席していたという。

どちらの言い分もまぁ分からなくはないです。

・自分の子供を優先させるべき側の意見
→自分の子供を優先させるのは当然!

 ・職場を優先させるべき側の意見
→聖職者が入学式を欠席なんてとんでもない!

 

でも、今回のことってモラルや仕事観の問題ではない気がするんですよね。

 

教師だって人間だけど教師としての責任もある

そもそも、教員は自分の子供の入学式に出てもいいけど、仕事に迷惑をかけない方法も考えるべきだとは思います。教員の場合、人事権は校長にあることが多いですが、その場合は校長と相談をした上で単純に新入生の担任を受け持たなければいいんです。

 

私の家系は教師の家系で、母も教員をやっていたのですが、私の大学の卒業がある年にこんなことを言いました。

 

「卒業式の日にちが決まったら教えてね。新入生の担任は持たないことにしたし、休暇届も出すから」

 

このように、予め子供の卒業式や入学式がある年であれば担任を持たない、外してもらうよう交渉することで今回のような問題を避けることができるでしょう。もちろん学校によってはなかなか思う通りに人事が通らないこともあるかもしれませんが、周りに迷惑がかからないようにあらかじめ予測し、対策を打っておくことは教員に関わらず世の仕事をする人にとっては必要なことでしょう。

 

例えば、医者が体調不良で患者を診ることができなくなったらきっと、「医者のくせに患者を診ないとは、何事だ!」と言う人がきっと出てくるでしょう。でも、医者だって人間なんですから、体調を崩す時はあります。こういう時のために代わりの医者を見つけておくとか、マスクをして予防するとか、何かしらの対策は打っておけるわけです。仕事をする上で支障が出そうなことはあらかじめ迷惑をかけないよう何かしらの対策を打っておく。これだけで、今回のようなことは防げたと思うんですよね。

 

単純に仕事をする上で先読みが足りなかったことをやれモラルだのやれ責任感だのという議論にしてしまうから、こんなに不毛でまっぷたつな意見の議論になってしまうんだと思います。

 

教師だって人間。だけど、担任になる先生にはやっぱり入学式には出てほしい。これはどっちも正しいことだと思います。もし教師としての責任を考えるのであれば、周りの意見を汲み取った上で、迷惑をかけないよう行動することがプロの教師なんじゃないでしょうか。 

 

教師の資質

教師の資質