Play Forward

ネット系サービスの事業開発をお仕事にしているアラサーのブログ。仕事・ビジネス・テクノロジー系の記事が中心です。

結局、地頭力はどうやったら鍛えられるのかを真剣に考えてみる

先日、この記事がバズっているのをTwitterでみかけました。

blog.tinect.jp

この記事を要約すると「一を聞いて十を知る」人が地頭の良い人であると結論付けてます。これは的を射ていると思いますし、実際周りにいる地頭が良いなと思う新卒の子はこのタイプであることが多いです。要は、指示しなくても考えてて前もって行動してることが多いんですよね。

 

また、この記事ではこうも言っています。

この細部に気づく、意図を読み取る、内部の法則性を読み取る、などの意識の働きが強い人を、おそらくは「地頭の良い人」と呼ぶのだろう。

なるほど、「一を聞いて十を知る」ためには、つまりこういうハイコンテクストなコミュニケーションであったり、法則を見つける思考力などが求められるということですね。これも納得です。

ですが、結局のところ、地頭を鍛えるためには何をすれば良いのでしょうか?

私はいま30歳ですが、同い年くらいの知人を見ていても地頭がいいな〜と思う人とそうでない人の違いが大きくなってきていると感じることが多いです。22,23歳のころは大差がなく感じなかったことでも、30歳近くなると地頭がしっかり仕事を通じて成長しているかは大きく分かれるようになってきます。

このことからも分かるように、地頭というのは鍛えることができるもので、トレーニングを適切につめば誰でもいわゆる「地頭の良い人」になることはできるということです。

では、この地頭がよくなっていく人になるためには何が必要なのか?

地頭を鍛えるために必要なのは「経験をつむ」と「想像する」、そして「考えるクセをつける」の3つ 

先ほどの「一を聞いて十を知る」人を行動ベースで究極つきつめると、こうなると思います。

まず「経験をつむ」、これはもうそのままです。経験値が豊富であるほど、起きた出来事に対して類似の経験をしている可能性が高くなりますから、「一を聞いて十を知る」がしやすくなります。若い人がパニックになってしまうようなトラブルでも、経験をしているオジサンにとっては落ち着いて対処可能なことに感じることがありますが、これも経験のなせることですね。

経験と言っても、同じことばかりをするのではなく、「新しい経験をする」ということが大事です。ドラクエならスライムばっかり倒しても経験値は増えますが、現実ではスライムばっかり倒してもダレるだけです。

 

次に「想像する」これは相手の立場や起きた現象の背後にあるモノコトに思いをはせて、なぜそうなったかを考えることです。これは異性にモテる人を想像すると分かりやすいですが、モテる人は「相手がこのデートをどうやったら楽しんでくれるか?」を考えています。なので、デート内容は相手が喜ぶようにプランしますし、嫌いなものをリサーチします。異性とデートする時が人間もっとも想像力が働く瞬間だと思うので、デートでなくてもいいですが、適度に新しい人と会話することは想像力を鍛えるのに大事です。

私も新卒時代に「合コンに100回行けば嫌でもコミュニケーション力つくぞ!」と豪語している方がいましたが、あながち間違っていないと思います。要するに、相手のことを深く考えること、これが想像力を鍛えるためには欠かせないということです。

最後に、「考えるクセをつける」です。これが実は1番難しい。なぜなら、人間は環境に慣れてしまうと考えなくなるからです。例えば、新しい学校や職場に行った日は、慣れない環境で居心地が悪いでしょう。でも、周りをよく見て、どう振る舞うべきか観察し、行動するはずです。人間は環境に適応できなきゃ死ぬ、もしくは大きな不利益をこうむりますから、それは必死に頭が働きます。でも、環境に慣れると、すぐに惰性になり考えることをやめてしまいます。

これはもう当然のことで、一生緊張状態でいられる人はいません。ただし、定期的に新しい環境に身を置くことで、「強制的に考える」ことを意識付けられます。なので、10年前から変わらない友人としか会っていない、仕事内容に変化がない、という場合は赤信号です。人間、同じ環境にい続けると考えることをやめてしまいます。

考えるクセを付けるためには、適度に環境を変えなくてはいけません。新しい人に会ったり、新しい仕事に挑戦をする、行ったことのない場所に行ってみるなど、慣れてないことにチャレンジすることで強制的に考えるクセを付けることが重要です。

 

この3つを10年繰り返していると、大きな差が出て来ると思います。逆に言えば、この3つを実践している方はいつまでも若々しく、チャレンジングなことに楽しさをおぼえ、生き生きしている人が圧倒的に多いです。

私も採用面接をする立場になり、「地頭良い人ってどういう人ですか?」と聞かれることが増えたので、文章でまとめてみました。

もしあなたが自分は地頭がないと思っているのであれば、この3つを実践してみてください。少しずつ「地頭の良い人」に近づいていけると思います。