やっぱり新社会人は最初の3年は辞めずに仕事に打ち込んでみてほしい
ゴールデンウィークも終わり早いもので5月になりましたね。今年から社会人になった人にとっては初めての長期休暇で、入社してからの緊張がほぐれる時期でしょう。
人生最初の仕事は楽しいですか?最初はあまり楽しくない、よく分からんという人も多いと思います。でも、私個人の経験からですが、最初に入った会社は3年は辞めない方がいいなぁと今振り返ってみて改めて思います。
◆いまの仕事が"楽しい仕事"になるには時間がかかる
今の仕事は楽しいでしょうか?新社会人にとっての仕事なんてものは多くが基礎的なことを学んだり新しい知識を得ることがメインの、いわゆる"仕事の準備のための仕事"であることがほとんどなので、まだ楽しいうんぬん以前の状態であることがほとんどだと思います。
なので、仕事なんて最初は誰でも仕事なんてつまらないくらいが正しいです。むしろ研修などがめっちゃ楽しい!と思っている人はレアでしょうし、自分はまだ仕事ではなく社会人になるための準備をしているだけなので深く考える必要もありません。
社会人になって3年目くらいまでは、これから自分の礎になる基礎を身につけるフェーズであることがほとんどです。この段階ではまだ仕事が楽しい楽しくないと思う材料すらない状況なので悩むだけムダでしょう。野球で言えばバットの振り方を知らないのに、野球がつまらないと嘆くようなものです。まずは素振りをしないと楽しくなるはずありません。
なので、楽しい仕事よりも自分にとって良い仕事をする必要があります。
では、良い仕事とは何でしょう?良い仕事とは、
- 自分にとっての成長があること
- 目標達成のために必要なプロセスの一部であること
このいずれかがある仕事のことです。
例えば、研修なんかは1も2もありますね。ゼロベースから新しいことを学ぶわけですから、成長するし後々の仕事をこなすという目標を達成するために必要なわけですから2も満たしてます。
◆"楽しい仕事"が"良い仕事"とは限らない
ところで、今やっている仕事を分類するとしたら、以下どれでしょうか。
- 楽しくて良い仕事
- 良い仕事だけど楽しくはない仕事
- 良くないけど楽しい仕事
- 楽しくないし良くない仕事
1と4は分かりやすいですね。1なら最高の環境なのでベストを尽くしましょう。4であればいる意味が全くないので、今すぐ別の仕事をもらうか部署を変えてもらいましょう。
新社会人だと2に当てはまる人が多いと思いますが、これはもう仕方ない部分もあるので根性しかありません。仕事を楽しめるフェーズまで持っていくために1番大事なものはセンスでもスキルでもなく、根性以外ありません。
最後に3ですが、これはタチが悪いです。なんせ楽しいんですから、仕事を自分からは変えにくい。でも自分にとって成長する伸びしろがない仕事なので、現状維持でズルズル行きがちです。実はこれ社会人10年前後の人にけっこう見られる現象です。怒られないくらいのスキルが身についたら、そこから新しい成長をやめてしまうタイプの人は実際の社会にはかなり多いものです。ま、新社会人にとってはあてはまらないことでしょう。
ここで大事なことは、この4つの中で会社を辞めることを検討していいのは、4のタイプの人だけです。そして多くの新社会人が辞める原因になっているのは3のタイプです。
つまり、仕事がなんとなく楽しくない、面白くない。だからもっと面白い仕事ができそうな他社に行こう!独立しよう!と短絡的に思ってしまうケースです。これが実際はかなりやっかいで、こういったタイプが転職してスキルアップしたり成長したりすることはほとんど見受けられません。私個人の周りにもたくさんいますが、正直に言ってあまりパッとしない人が大半でした。
もちろん健康上の理由や家族の都合など色々な事情がそれぞれあるので一概には言えませんが、自身のモチベーションの問題だけで短絡的に行動してしまうとその後の社会人としての成長がかなり鈍化することが多いものです。
◆面白い仕事の量は自分への信頼の量と同じ
- 「なんで俺がこんな仕事なんだ」
- 「なんで私がこの部署なんだ」
- 「こんな仕事つまらない雑用じゃないか」
こんなことを思っている人も多いんじゃないでしょうか。しかし、先輩から見れば新社会人なんてスキルも知識も経験もないわけですから、お願いできる仕事はかなり限られます。となると、必然的に最初は小さな仕事からお願いすることになるわけです。
言い換えれば、新社会人は信頼がゼロなんです。だから面白い仕事を回してもらえないわけです。もちろん、これから伸びる期待を込めてはいるわけですが、特殊なスキルや経験がない限り入社段階での期待値はほぼゼロです。
なので、今の仕事がつまらないな、やりがいがないな、と思っているとしたら、それはあなたが周りの人から仕事上で信頼されていないからです。
本当に優秀で周りからの信頼が厚い人には仕事が集中しますし、そうでない人はどんどんヒマになります。いわゆる窓際族になって辞めていく、なんてのもこのパターンであることもよくあります。
まず最初は、周りの人に仕事で信頼してもらいましょう。信頼を重ねていけば、少しずつでも仕事が面白くなってくるはずです。焦らず小さい仕事をコツコツ重ねていけば「お、こいつ頑張ってるじゃないか。よし、これも任せてみよう」と思ってもらえるものです。
◆新卒で入るとアドバイスもらえまくる最高の環境にいれる
新卒で入った会社にいることの最大のメリットは、周りにアドバイスをくれる先輩がいることです。当たり前だろうと思うかもしれませんが、社会人になるとアドバイスを親切にくれるメンターのような人は社会人歴を重ねるほどに少なくなっていくものです。
私自身も中途で入社した時はもうすでに一定の期待値があることもあり、親切にアドバイスをくれる人はいなかったので全て自分でキャッチアップしなければいけなかったのでとても苦労したことを覚えています。
早く・確実に成長するためには最初はメンターを見つけることが何より大事です。同じ会社の先輩社員や上司から、盗めるものは全て盗むつもりで頑張ってみてください。そうしていると、3年くらいはあっという間に経ってしまうものです。
◆会社を去るタイミングは自然と分かるようになる
1つの会社である程度実績を出して頑張っていると、ふと「あ、もうこの会社を出るべき時なのかもしれない」と思う時があるものです。そう自然に思えるようになるまで、まずは今の会社で頑張ってみてください。きっと目が出てくると思います。