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ほとんどの保険は意味がない!無知な人間の税金になってしまう理由

保険に関して、Twitter上でインフルエンサーの方々がこんなツイートをしていたので引用RTをしたところ、85いいね!もリアクションがありました。

 

 ちなみに元ネタは田端さんのこちらのツイート。

 

みんな意外と保険入る必要ないって理解してないのかな?と思い、私自身の経験をもとにいらない保険と、入ってもいい保険についてまとめてみました。

 

日本人は医療保険だけで基本的には十分

医療保険はみなさん加入していると思いますが、それ以外に皆さんは保険というものにどれくらい加入していますか?
 
生命保険、学資保険やもう少し限定的ながん保険など、世の中にはいろいろな保険があります。ですが、この保険のほとんどは全くいらないものです。
 
正直、私の周りでも「お金ない!」と言っている人ほどこの保険というものにムダにお金を払っていることが多いような気がしますし、Twitterでもそういう人が多かったです。そう、保険って実はほとんどいらないんですよ。その理由を解説します。

 

医療保険に入っていると高額医療費はお金が返ってくる

日本で最も身近な保険で言えば、がん保険があるでしょう。テレビでも日本人の2人に1人ががんにかかる、という謳い文句で宣伝していますね(これは高齢者の2人に1人なので当然の数字なのですが見事に印象操作されてます)。
 
私は父ががんで亡くなっているのですが、がん保険がなくても経済的に全く困りませんでした。一応言っておくと、私の両親は公務員で裕福な家庭ではなく、ごくごく普通の一般家庭です。
 
実は医療保険に入っていると高額医療費制度というものが利用でき、一定額以上の医療費を使った場合、その分が後から返ってくるって知っていましたか?

高額な医療費を支払ったとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

高額医療費制度の上限額は年齢(70歳以上かそれ未満が基準)と年収によって決められています。例えばガンの治療で100万円がかかった場合、3割の約33万円が支払いで発生しますので、病院ではこれだけ一時的に払うことになります。
 
しかし、日本人のボリュームゾーンである「70歳未満&年収約370万円~約770万円」の人では約9万円が負担額となり、差額の約27万円が戻ってくるということです。
 
つまり、いざという時のために3割の医療費が払えれば、経済的に困ることはないということです。これくらいであれば、ちょっとお金が銀行口座にあれば払えますよね。
 
さらに「限度額適用の認定証」というものがあり、これは申請をすると病院が上限額が超える分を健康保険に直接請求してくれるので最初から9万円だけでOKという制度すらあります。日本の医療保険ってすごいですね!
 
ただ病院で個室ベッドを使ったりちょっとリッチな食事をする費用はもちろん医療費でまかなえませんが、最低限の医療を受けられないということは医療保険にだけ入っていればまず起こりえません。なので、基本的にがん保険は不要ということです。抗がん剤など保険適用外のものを使う可能性もありますが、正直がんは根治治療になると抗がん剤では不可能なので、どちらかと終末期医療でQOLを上げることを考えるのではないかと思います(私の父も発見時には末期がんで結局こうなりました)。

いずれにしろ、これは私自身が実際に体験したことで、裕福な家庭でなくても抗がん剤治療などでは経済的な負担はごくわずかで済ませることができるんです。
 
もちろん、ガンだけでなく他の脳卒中・肺炎など日本人の死亡理由で多い病気でもあてはまります。個別に保険に入る必要なんてなく、医療保険をしっかり払っていれば手厚いサポートが受けられます。
 
ちなみに、海外を見渡すとここまで医療保険が充実している国はまずありません。医療保険こそが日本にいることの最大のメリットと言えるので、ぜひみなさん上手に利用してください。 

 

入っておくといいのは「積立型の死亡保険」と「先進医療保険」のみ

がん保険はいらないものの、唯一入っておいた方が良いと思ったのが「積立型の死亡保険」と「先進医療保険」です。これはなぜか?
 
まず、積立型の死亡保険について。私の父が死亡した時に1番困ったのは、医療費ではなく水道光熱費などが銀行口座から引き落とせなくなることでした。というのも、人が死亡すると、その人の銀行口座やクレジットカードは即時凍結されるんです。なので、生きるために必要なお金がその銀行口座に入っていると、遺体が焼却され死亡届が正式に発行されるまで一切触れなくなってしまうんです。
 
これは意外なつまずきで、葬儀代すら払えないということになりますし、生活費がまったくなくなってしまう可能性すらあります。複数の銀行口座にあずけていても、名義が同じであれば同じことです。口座の暗証番号を教えてもらっていればこっそり引き出せますが、夫婦といえど銀行口座の暗証番号を知っている人は多くはないんじゃないでしょうか。
 
この時に役立つのが、死亡保険です。これに入っていると、死亡したら受取人にすぐにお金が振り込まれます。だいたい安くても100万円ほどはあるでしょうから、しばらくの間は葬儀代や生活費で困ることはないでしょう。あとは死亡届を提出して財産処理をゆっくりすればいいですから。私の母も死亡保険の受取人になっていたのですぐに保険金を受取ることができました。
 
あとは、不安な人は「先進医療保険」は入っておいてもいいかもしれません。これは、ガン治療で有効と認知され始めている「重粒子線治療」など保険適用外の最先端の治療に特化した保険です。

重粒子線治療について |九州国際重粒子線がん治療センター


 
医療保険+先進医療保険があればほとんどの人は問題ないでしょう。私の場合は将来の医療の進歩とそのうち保険適用されるだろうと思って入ってませんが、こちらは真剣に入るかどうか検討しました。
 

保険に入るより資産を増やす方がリスクがないのでおすすめ

まぁ保険なんて入らなくても、毎月1万円ずつ積み立てて優良株式に投資でもした方が年10%くらいのリターンはあるので、そっちをおすすめしますが、どうしても不安という人は死亡保険くらい入っておいてもいいでしょう。積立型であれば20年くらい経過すれば損しませんし、若いうちに入っておくと良いでしょう。私も死亡保険だけは20代で入ってます。

また、学資保険も年収によっては奨学金がありますし、そもそも今の時代に無理に大学に通わせる意味もあまりないので、遊ぶ4年間に高い学費を払うくらいならプログラミングの勉強すれば一発で就職できますので、そっちの方がリスクが小さいです。これも保険がいらないですね。住宅ローンなどの保険も、この少子高齢化で人口減少の日本で不動産購入は投資目的でなければリスクが高いのでおすすめしません。夢のマイホームなんて昭和時代の発想ですし。
 
リッチになるために1番大事なのは、お金を稼ぐことと、ムダな固定費を払わないことです。日本の医療保険もいつここまで手厚いサービスが続くか分からないので、今のうちにムダな保険は解約しておくことをおすすめします。